キミが好きなのに



「由菜は、オレに協力してくれただけなんだ」


協力って……。

なに。いったい何のこと。 


ジッと橘くんを見ながら次の言葉を待った。



「美菜が由菜のフリしてデートすること、オレが由菜に頼んだんだ」


橘くんの口から出てきたまさかの真実に私は驚きを隠せなかった。


だって、なんで橘くんはそんなことをしたの……って、疑問が浮かんできた。


橘くんが好きなのは、由菜なんじゃないの?




< 48 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop