キミが好きなのに



「美菜とデートがしたかった。けど、断られたらと思うと言い出せなかった」



橘くんが私とデートしたいなんて、そんなの聞き間違いだよね……?


断られると思って誘えなかったなんて……。




「だったら、美菜に由菜のフリして貰えばいいって、そう思った」


橘くんは次から次に話して言った。


今までの言葉は、全部聞き間違いかもって思うようなそんな言葉ばかり。


至って真剣な表情で橘くんは私を見てきた。


< 49 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop