キミが好きなのに




「美菜が必死に由菜のフリしてオレの名前呼んだり、手を繋いで照れたりするのを見て、カワイイって思った」


優しい微笑みで見てくる橘くんに頬が赤く染まる。



「だから我慢できなくてキスしたんだ」


途端にプリクラ機の中でされたキスを思い出した。

カァッと余計に赤く染まる。



「けど、美菜の涙を見たとき……このままじゃダメだって思った」

「ダ、メ……?」


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