紅い煙草と鉱石人形
「はいっ、サクラです。お兄さんは、パパのお友だちですか?」

「―いや、友達というより、仕事上の付き合いでね」

「じゃあパパと同じ、おもちゃやさん?」

「玩具屋?」

「あれ?ちがった?パパはおもちゃやさんでね、おにんぎょうをつくってるの」
 

きらきらとした表情で、嬉しそうに話す。


「あっ、いま、お茶よういしてきますね。」

まっててください、と言い残し、少女は部屋を出た。



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