夢夢夢
う…えぅぅ…


勝手に漏れる嗚咽。

顔が強張るのが自分でわかる。


急いで部屋に戻りたいが、足が縺れて走るどころか歩くのもままならない。


よたよたと部屋のドアノブに手をかけた。


鍵をしっかり閉めてベットに倒れ込み、携帯でアドレスをひらく。


名前がいっぱい登録されているが、知らない名前ばかり。


何で?何で?私の携帯なのにっ!!


必死に知っている名前を探す。







――――目が覚めた。


夢…か…。


そういえば今日は兄が実家に帰ってくる日。


だからこんな夢を?

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