2人で

手紙も読み終わり、写真もすべて見てしまったら、丁度待っていたハンバーガーがきた。

「すみません。お待たせ致しました」

「ありがとうございます」
そう言って、食事に取りかかろうした時、後ろから声をかけられた。

それは懐かしい声だった。
「ゆい」

「た、拓哉!?」

後ろを振り向くと、やはり拓哉で、つい声が震えてしまいそうになる。

「話があるんだ。隣、いいか?」

・・話。

何だろう。

「いいよ。どうぞ」

了承すると、拓哉は隣の席に座った。


「・・・・・・」

「・・・・・・」


「・・久しぶりだな」

しばらく続いた沈黙を破ったのは、拓哉だった。

「そうだね。・・彼女出来たんだって?」

「はぁ!?」

「いつ出来たの?言ってくれたらよかったのに。いきなり拓哉に避けられてショックだったんだよ。・・それとも私、邪魔だった?」
大袈裟に驚いている拓哉を気にせず、淡々と喋る。

今までの抱えていた不安な気持ち、不満が爆発しそうだった。

「拓哉はそんな私の気持ちも知らずに、初めて出来た彼女と楽しく過ごしてたんだよね。私はずっと辛かったのに。拓哉が私から離れて行ってから、考えるのは拓哉のことばかりだったのに・・っ」

「ゆ、ゆい・・?」

自制が効かなそう怖い。

でも、どうしようもなかった。
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