二人の秘密



「莉子………」


どうして康介は泣いてるの??


「戻ろう…」


どこに…?
どこに戻るの??

戻ったら湊は笑ってる…?


「莉子!!!」
「ど………して…?」


私はその場に力無く座り込んだ。


「湊はもういないんだ……」

「嘘っ!!!何で……」



嘘だよね…?

「莉子!!!逃げんなよ!!」
「……」
「現実見ろっ!!!!」



『莉子?あんさあ………』

『俺、莉子のこと好きだわ』


『湊!!!!!!』


『嫌ッ嫌あぁああ!!!』


「みな………と…」

私の心が壊れた気がした。
次から次へと涙が溢れて。
苦しさも哀しみも切なさも全部溢れて止まらなかった。



「あぁああ!!!うっ……ごめんッああぁ…………!!」


私が殺した……
私のせいで死んだ……


ワタシノセイデ
シンダ…………


「ごめんッごめんなさい!!!私のッせいだ!!!ごめんッごめん……康介…ごめん…」


どうして……


湊湊湊湊……………


「嫌あぁああ………」


誰か助けて………


できるなら……
時間を戻して……


全て夢だと言って……


お願いだから………


湊を返して………
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