二人の秘密
そのまま無言のまま学校に向かった私達。
一応職員室まで案内をして私とその子は別れた。
教室に向かう途中。
私の携帯が震えた。
ディスプレイには愛しい人の名前が写されていた。
私は携帯を開きメールを見る。
【おはよ。待ってるな?】
待ってるというのはいつもの場所で、という事。
【分かったょ・∀・】
と送ると私は教室とは反対の方向に小走りしていった。
部屋に入ると涼ちゃんは見当たらず私は奥の資料室に向かう。
けれども涼ちゃんはどこにもいなかった。
私は心配しながらも
いつも涼ちゃんが座る椅子に腰掛けた。
ぼんやり外を見ているうちに、私はいつの間にか眠っていた。
夢を見ていた。
私はただ穏やかな気持ちで草原に座っていて。
そして次第に空を飛んでいた。
気持ちいいー………
私はそう思いながら空を飛び続けていたんだ。
「・・・・・・?」
唇に温かいものを感じて私はゆっくり目を開けた。
すると目の前に目を閉じた涼ちゃんのドアッブが映る。