二人の秘密
「ごめん……………」
低く切なく………
私の耳に届いた、か細い声は私の体を熱くさせる。
何がごめんなの――?
「ごめん…莉子…」
どうして。
何を隠してる?
何に怯えてるの??
涼ちゃんが壊れてしまう。
私が助けてあげたいのに。
ここは学校なんだ。
どんなに涼ちゃんが苦しんでても私は生徒の立場を守らなければならない。
だけど。
助けてあげたい。
私のたった一人の愛する貴方を。
私が半分背負うから。
だからお願いだよ……。
笑って…涼ちゃん。
「涼ちゃん……お願いだから。一人で抱えないで。」
神様。
いるならどうか、涼ちゃんの重荷を私にも背負わせて…
「私が半分背負うから。」
私は涼ちゃんの手を強く握ると私の頬に寄せる。
「莉子………」
――――…あ
震えた小さい声が私に届いた時。
抱きしめたと同時に私の首筋に涙が一粒落ちた。