二人の秘密

「莉子?好きに立場なんて、関係ないよ。例えそれがイケない関係だったとしても。」
「で でも。涼ちゃんは私の事ただの生徒としか思ってないよ……」




空を遠目に見つめた。

すると、百合は立ち上がると 同じように空を見ながら呟いた。

「案外そうでもないかもよ?」

そう言って「さあ。大好きな数学の時間だぞー!」
と叫んだ。


好きなんて私には到底先に味わう事だと思ってた。
でも
山下莉子。高校二年生の冬、決して好きにはなってはイケない人を
好きになりました。
< 14 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop