二人の秘密



ごめんだなんて。

私はどうしたらいいの…


「どうしてもほっとけなかったんだ………」



何だろう。
なんて言えばいいんだろう。

なんてゆう感情なんだろう。



分からない。

分かっていいのかも分からない。


「あの…………ッ」


少し遠慮がちに目線を上げた龍君は私を切なげに見つめた。


謝って欲しいわけじゃない。
そんな切ない顔をして欲しいわけじゃない。


私を助けてくれた貴方を。今度は私が助けてあげたい。


これは、好きじゃなくて、ただ貴方に笑って欲しいんだ。





「いっぱい、助けてくれたから!龍君に助けてもらったから!!!謝らないで……」

「龍君がいなかったら私…どうなってたか分かんないよ。」



涼ちゃんを少しでも忘れさせてくれたのは龍君だよ。


私の心を軽くしてくれたのは他の誰でもない。


龍君なんだよ…………
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