二人の秘密
切ない告白
「ちょっと!莉子!!!!どゆこと!?」
あのあと、いくら頑張っても朝のホームルームには間に合いそうもなかった私達は、二人揃って一限目の前に教室に入った。
周りの皆は当たり前に私と龍君を疑う訳で。
いくら違うと言い張っても信じてはくれなかった。
百合と苺と舞を除いては。
「百合…苺…舞……………」
私がイケない事ぐらい分かってる。
私が強くならなきゃいけないことも、忘れなきゃイケない事も。
だけど…………
「ごめん………今は……」
無理だよ。
「そっか…じゃあ「また逃げるの………?!」
苺の声に被って百合が言った。
「また莉子はそうやって!
ちゃんと現実見なよ!!!!」
「百合!!!!!」
「莉子は………ずるいよ!!!!」
頭が真っ白になった。
走り去っていく百合を引き止める事も追いかける事も出来ない。
そうだね……………
私は弱いんだ………
馬鹿みたい。
涼ちゃんにもフラれて、莉子も怒らせて………
龍君を巻き込んで………
私、最低だ。
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