二人の秘密
むっかあ!!!!!
何であんな憎たらしい
先生を好きになった
んだろう。
でも………
時々見せる切なそうな顔とか、
やけに色っぽい表情とか。
見る度に私の胸は激しく高鳴る。
「はい。正解。じゃあ今からプリントやるぞ。」
「えぇー!!!」
クラス中からブーイングの嵐。
「黙れ。俺のは補習とかねえから。」
と ちゃっかりウインク。
『ぎゃーーー!!!!!』
女子の悲鳴が
響き渡ったのは言うまでもない。
「出来た奴は前出して。」
そう言うと教卓の横に
椅子を出し静かに座る。