二人の秘密
ふと見上げた涼ちゃんの瞳にはうっすら涙が滲んでいて。
ほんのり頬を赤くして視線を逸らす。
そして、
「だせぇー…………」
なんて言うもんだから。
心の奥から愛おしいと感じた。
この人を守って、愛して…………
永遠を信じたいと思った。
「涼ちゃん、ね!涼ちゃん」
「みッ見んなッ!!!!」
私知ってる。
このキモチ何なのか、知ってるよ。
「涼ちゃん………?」
「………」
ちらっと気まずそうに私を見た涼ちゃんに。
私は力いっぱい背伸びして、真っ赤になった頬に優しくキスをした。
――――そのまま
「愛してる…………」
そう耳元で囁いた。
恥ずかしくて恥ずかしくて。
私も涼ちゃんと同じくらい真っ赤になった。
「反則じゃないスか……?莉子さん」
「すみません」
「一言いいですか………?」
「……はい……」
瞬間すっと伸びてきた涼ちゃんの手が私の髪を掻き上げ、耳元で………
「愛してる」
そう 言われた。
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