二人の秘密
愛の印
あれからお互い照れ臭くなり沈黙がしばらく続いていた。
どちらも遠慮をしていて目が合えば逸らしての繰り返し。
でもその沈黙を破ったのは以外にも……私。←
特に言うこともないのに。
この空間に堪らなく恥ずかしくなり、
「えとッ」
って呟いていた。
「ん?」
私の顔を優しく見つめる涼ちゃんにただでさえ真っ白だった頭の中が更に真っ白になる。
「う…………」
どうしよう………!!!!!
「緊張してる………?」
伺うような目で私を見つめる。
「しッしてないけど…!!!」
嘘。
してるからこんなに噛んでる。
「けど??」
そんな顔されたら、素直になりたくなる。
「してる…………」
どんな顔してんだろ、私。
どんな顔してんだろ、涼ちゃん。
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