二人の秘密



恥ずかしくて俯く私を見て涼ちゃんは笑う。


「俺も」


なんて
はにかむから。


私の心臓はまた、早くなる。


「明日、空いてますか…?」


明日は、土曜。

空いているけれど、なぜか涼ちゃんは少し照れながら遠慮がちに私を見つめてた。


「空いてるよ……??」



意味がよく分からない私は首を傾げながらも答える。


「俺ん家………来る…??」


思いもよらない言葉に私は言葉失う。


「………………へ??」



口をあんぐり開けて何の反応も出来ない私は今、心底マヌケな顔をしているだろう。


「泊まりに………来ませんか???」


とッとととと


「泊まりぃいぃい!!!!!?」


顔が一気に熱くなり、心臓が跳びはねる。



「ばッ馬鹿!声でけぇよ」


「だッだって!!!急にッそんな……泊まりだなんてッ…」

頭がついてかないよッ…


止まるってことはやっぱりやっぱり…………!!!!



「そんな赤くなんなよ!俺まで恥ずかしくなってくるじゃん!」

「だって!!涼ちゃんがぁ…!!!!」


お互い真っ赤で、見つめ合って。

こんな時なのに、照れた顔もカッコイイなんて……

思ってるよ。









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