二人の秘密



『………………』


お互いに相手を伺うようにしてちらっと見つめた。


きっと周りから見たらとてつもなくバカップルだろう。


それでもいいなんて、思ってる私は可笑しいかな?




「わか………ッた…」

勇気を振り絞り、小さな声で私は呟いた。


恥ずかしくて、恥ずかしくて、とても顔を見ては言えなかったけど。

バクバクと踊る心臓に、私の頭は真っ白だった。


すると

「来てくれるッて……コト?」


へなへなとその場に座り込んだ涼ちゃんは顔を真っ赤にして私に問う。


「うん……?」

「泊まりに?」

「うん」



自分から来る?なんて誘っておいて、真っ赤になるなんて、おかしくない??

「ふふッ」

私は堪えきれず、つい笑みを零す。

瞬間、涼ちゃんがムッとしたのが分かった。












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