二人の秘密
「ほらほら泣かない!」
百合はそう言って私の髪を一気にぐしゃぐしゃにする。
「そぅ言えば数学の本部さッ入院したじゃん?だから代わりの人来るみたいだょ!しかも」
「しかも……?」
「超ーッイケメン!!!」

百合は凄く興奮した感じに目を輝かせている。

でも私にとったらどうでもよくて。まだそれが運命の出会いだなんて予想もしていなかった、高二の冬…。

本部は数学教師であり私達、2-Bの担任でもあった。だから百合はおおはしゃぎ。その先生の話しで私達の机の周りにはみんな集まっていた。

キーンコーン………
予鈴の合図が鳴ると共に私達の机の周りにいた女子が一斉に席につく。そしてみんな目を輝かせていた。


ガラガラ…
「おはよう。」
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