二人の秘密



「変な奴」

そう言うと
そそくさと中に
入って行く涼ちゃん。



変なのは貴方のせい。
気付いてよ……。





「山下!ちゃんとやれよ……罰掃除」



いつの間にか
床を拭く手が止まっていたらしい。
私はぎゅっと雑巾を
掴み


「はあい……」


と答えた。



それからは真面目に
床を拭き、
気付けば辺りは
真っ暗だった。



「先生?終わっ………」

終わったよ
そう言うつもりだった。

だけど…………
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