二人の秘密


―ガチャ


志緒姉は部屋を開けると
「寒いー!!」
と 言いながらエアコンをつける。

「莉子!!おいでおいで」


ベットに座り横においでとバシバシ叩いている。

私はそれに力無く笑い隣に座る。

「で?莉子を泣かせた奴は誰??」
「…………がっこの先生」



私は静かに呟く。
言い方は他人行儀だが、間違ってはいない。


「はあぁあぁ!?何!?セクハラ!?!」

予想通りの反応につい笑いが零れる。

「違うよ。あのね―」


私が思った事、感じたこと。
全部吐き出した。
話しの途中から志緒姉は口を開けたまま 微動だにもしなくなったけど。



「つまり…莉子は先生が……好き……?」


相当驚いているようで単語を一つ一つ並べて言葉を発している。
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