二人の秘密



会いたい、会いたい、会いたい。

会って貴方を全身で感じたい。

夢ではないと思いたい。

走って走って今までで1番速かった気がした。

私は生徒指導室に着くと
容赦なく扉を開ける。

「おわッ!!!早えな……」

呼吸を調え私は肩を上下させる。
嘘じゃない。夢じゃない。
目の前で驚いたように私を見つめる涼ちゃんに私は涙が溢れそうになった。

「せ……んせ……」


私は入り口に佇んだままただ浮いた感覚の中にいた。
「おいで……」

信じられない。どうして先生は私を求めてる?
どうして私を呼んでいる??
どうして………そんなに優しくするの………??
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