二人の秘密


『無理ならいいから。あんまり困った顔を見るのは辛い。』


それは……どういう意味ですか??

貴方は何を隠していますか???

『ごめんな』


私はそんな悲しそうな涼ちゃんを見ていられなくなり、ガシッと頬を挟んでいた。


『やッ山下!?』


さすがの涼ちゃんでも驚いたらしく目を真ん丸にしていた。


『一週間!彼女にならせて下さい!!!!!』


真っすぐに涼ちゃんの目を見て、少しでも私の気持ち分かるように。
伝わるように。
見つめた。


『よろしくな』


気付いていますか?
そのやさしい笑顔がどれだけ人を引き付けるか。


知っていますか??
その笑顔を見る度に溢れ出す私の好きの気持ちを。

先生…………例え偽りだろうと、私は貴方を精一杯愛します………………。
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