二人の秘密
――――次の日。
私は眠れず朝は凄く早く起きてしまった。
「早過ぎた…?」
電車に乗って高校まで歩いた結果。
まだ先生だって一人二人しかいなかった。
「困ったな………」
ふと目に入った見覚えのある黒い車。
あれは……………
涼ちゃんのだ。
聞きたい。けど聞けない。
知りたいけど知りたくない。
やっぱり私は臆病者。
聞く勇気も受け止める勇気もないのだから。
しばらく校門の前に立ち尽くしていると、携帯がポケットの中で震えた。
私は携帯を開いてディスプレイを確認する。
そこには、
“涼ちゃん”
と示されていた。
―ドクン
私は大きく息を吸うと力強く通話ボタンを押した。