二人の秘密
ただの生徒と先生??
嫌だよ………。
「せッんせ………」
見上げたまま、ぽろぽろ私の瞳から涙が溢れた。
先生の顔がだんだん霞んで、見えなくなって。
「莉子?」
涼ちゃん…………
好きだよ。
どんどん好きになるしかない。
好きになりすぎて、どうすれば良いか分からない。
好き好き好き………。
「おいで。」
優しく私の手を包むと私を部屋に連れ入れた。
「莉子??何で泣いてるの?」
優しい声が温もりが私の涙腺を更に緩めた。
「なんかあった?」
冷たいように聞こえても実は本当に心配してくれるのも。
泣かないように頭を撫でるのも。
全部好きだよ……。
………でも。
貴方は私を見てない。
私に志緒姉を重ねてる。
そうでしょう?
ねえ 先生…………。
もう、好きになりすぎたよ……………。