二人の秘密


「百合………」



私、何してるんだろう。
大事な友達泣かしてまで何を守ろうとしてるんだろう。


自分のプライド?
悲しみ?
憐れみ?


……………違う。


私は、……………


「百合……聞いてくれる…?」


私は静かに呟いた。

すべてを認める為に。
私を見直す為に。

自分の気持ちにもう嘘はつかないように。


真っすぐに向き合えるように……………。




私達は学校に入ると教室に鞄を置き直ぐに中庭に向かった。


最初は何から話せば良いのか分からなくて。

しばらく沈黙が続いた。話すと決めてもまだ心の整理も準備も出来ているわけではなかった。


「莉子……ゆっくりでいいから。莉子の思ってること、全部聞かせて……?」


優しく私の震える手を握ると百合は優しく笑った。


私は自然に涼ちゃんの事を話し始めていた。
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