二人の秘密
クリスマスパーティー
「えぇと………うちらはクリスマスツリーに飾る星の飾り作りだって!」
「あぁ、あれ!?あの願い事書いて飾ると叶うってやつ??」
私は机の上にある黄色の厚紙を持つ。
「そうそう!!!星の形に切るんだって!!」
私は筆箱からハサミを取り出すとしゃきしゃきと動かす。
「さッ切ろう!!!」
苺がそう言うと皆も黄色の厚紙を取り切り出す。
「楽しみだよねー!!!!」
「ねッね!!!うち宮木君にコクろうかなァ!!!」
舞はほんのりピンク色に頬を染めニヤついている。
「もう充分仲良いじゃんかあ!!!」
私は机の上の紐に星の形の黄色の厚紙を通しながら言う。
「だってーッ!!!まだ友達だもん…………」
友達でも羨ましいよ。
とは言えずに私は苦笑する。
涼ちゃんは今何してるんだろう…………。
「舞!!!!」
「宮木君!!!!」
宮木君とはバスケ部の部長で、下の名前は颯太(そうた)。
少し茶色がかかった柔らかい髪をワックスで上げている。
見た目はチャラいけど根はいい人で舞が大好きな人。
私は苦手なんだけど………。
黙々と作業をしていると苺が話しかける。
「莉子はさ、涼ちゃんに告らないの?」
その話しをふられると困ってしまう。