二人の秘密



『メリークリスマス!!!!』
“いえーい!!!!!!!”



クリスマスパーティー実行委員の人が叫んだ瞬間。
中庭に集まった二、三年生は一気に歓喜に包まれた。



ついに来てしまったクリスマス。


私はあれから何の進歩もないまま。
クリスマスを迎えてしまった。


数学の時間はずっと下を向いてた。

HRの時はずっと外を見てた。

廊下ですれ違う時はわざと大きな声で笑った。


このクリスマスまでの間。

私はずっと涼ちゃんを避けていた。


面白くもないのに笑って楽しくもないのにはしゃいだ。


顔は笑ってるのに。
心は空っぽだった。


貴方がいないだけで。

私はこんなに喪失感に襲われる。


私はココロを失ったみたいだった。


今は冬の為4時でも辺りは暗くて。


ツリーが点灯すると色鮮やかに光り輝いた。

「私っやっぱりコクってくる。」

舞はそう言うとどこかに走っていってしまった。

宮木君に告白しに行くんだ………。

すごいなあ………。


私はそんな事できないや。


『星の紙配ってまーす!!!願い事を書いて飾りましょう!!!』

ちょうど私達の前に来たので紙とペンを受け取ると私はそれを見つめた。


なんて書こう………。
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