仮面~凍った教室~
ハジマリ
私だったんだね?
下駄箱と上履きがさぁ
もはや原形をとどめてない
「きゃ!それ、どうしたの?」
虫唾が走る
『彼女』は一体ナニモノなのか?
「大丈夫ぅ?先生呼ぼうか?」
いかにも心配そうな声で
勝ち誇ったようなニヤニヤとした笑みで
話しかけてくる
「大丈夫。ありがとう。」
『彼女』は一瞬悔しそうな顔をするが
私の声が震えて今にも泣きそうな顔を見るなり
満足そうな笑顔で
「そう。よかった!じゃあ、・・・・教室で」
と言って去って行った