Loved you...
第1章
ヤクソク
『まき、大きくなったら
ぼくとケッコンしよ!』
『ゆ、ゆーくんと?』
『なんだよ、イヤなのか?』
『いやじゃ、ない!うれしい!』
『じゃ、やくそくな!』
ニッコリ笑う幼い少年と
はにかんだ笑顔をみせる少女。
2人の小さな小指が交わり
輝かしい未来の約束を交わす。
指切りをしたあと、
少女は先ほどより
可愛く微笑んだ。
その微笑みは優しく
少年の心に焼き付いたのだった。