Loved you...


真樹が向かった先は
保健室だった。

扉を2回ノックして
ゆっくりと開ける。


「おはようございます、
杉崎先生」

「おはよう、岡田」

白衣を着た金髪で
眼鏡をかけた青年。
彼はこの高校で
保健医を勤めている。

そして真樹は
基本的に保健室で過ごす
所謂保健室登校な生徒。

保健室のど真ん中にある
ソファーに座る真樹に
お茶を淹れて渡す杉崎。

そして毎朝恒例の
カウンセリングが始まる。

「今日は朝飯食ったか?」
「…食べてません」
「ちゃんと食えよー」

朝飯はな…と、
朝ご飯の重要性を
喋りだした杉崎。
それを見て
微笑む真樹。

それから暫くして、
カウンセリングのことを
思い出した杉崎に
幾つかの質問をされ、
終わった頃には1限目の
終わりのチャイムが鳴った。




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