スウィーツなキミ
俺様と女王様
「相原さん、こちらがこれからのお住まいになります。」
「………………でか……無駄にでかいから…これ。」
超高級外車が横付けされたのは建坪なんぼあるんだ、と聞きたくなるような無駄にでかい城?のような家。
それを見上げたまま開いた口が塞がらない私の隣を鼻で笑いながら通り過ぎる佳にムカッとはしても今はそれどころではない。
「さぁ、中で迅様がお待ちになっております。」
陸に背中を押され、バカでかい建物を見たままだった私は一瞬くらりと目眩に近いものを感じながらも真っ白に綺麗に塗装された階段を踏み締めるように足を踏み出した。