スウィーツなキミ
向けられた透けるような茶色の瞳に引き込まれたように目を逸らす事ができない。
「あ……私、相原椿です。」
「帰っていいぞ、あんた。」
「……………はい?」
なんだ、こいつは。
半裸の露出狂で盛りの付いた動物で、しかも態度もでかいってか?
「帰っていいって…何、ですか?」
「だからそのまま。
あんた顔もスタイルも普通だし、コッチが上手いなら別だけど?」
ニヤニヤしてベッドから体を離して近付いてくる迅に顔が熱くなって、自分でも赤くなったのがわかってしまった。
「っ…!ちょ…っ服!服着なさいよ!!」
「見たって減らねぇだろ。それに……光栄だろ?俺の裸見られるなんて。」
「こ、光栄なわけないでしょ!さっさとその汚いの隠しなさいよ!!このっ…
変態露出狂!!!!」
目の前にいる奴は半裸どころか全裸でした。
って、そうじゃなくて…この変態は何か勘違いしてる。
確かに黙って座っていれば文句なしにカッコイイのは認める。
わりかし背の高い部類に入る私が見上げる位だから背も高い。
顔よし、スタイルよし、しかも金持ち。
普通ならば喜んで飛びつくかもしれない。