スウィーツなキミ
仕事よ、仕事。
こうなったら徹底的にやってやるわ。
「最上迅、今日からあんたを徹底的に躾てやるわ。」
「躾?」
「そうよ、盛りの付いた動物を躾て節操のある男にしてやるから、覚悟しなさいよ?」
人差し指はそのままで口の端を持ち上げて変態を見下ろした。
やるからには徹底的にやってやる。それが私の長所。
変態だろうが盛りの付いた動物だろうが、引き受けてやろうじゃないの。
「へぇ……そりゃあ楽しみだな。
よろしくな、椿?」
指差したままの右手を引っ張られ気づけばドアップの変態。
ニヤニヤと妖しい奴の顔が近付いてきた。
―――…甘く見られたもんだ、私も。
そんな端正なお顔に渾身の右ストレートをお見舞いしたのは言うまでもない。