スウィーツなキミ
私が高校生だった頃だってこんな短いスカートは履いてなかった。
とにかく、恥ずかしい。
「まぁ………似合わない事もないけどな。」
「……………佳って……
ツンデレ?」
「馬鹿言うな。」
プイッとそっぽ向く佳はほんのり顔が赤くて、誰がどう見てもツンデレ以外の何物でもない。
―――…可愛い…男なのに可愛すぎるっ!
ニンマリしてしまう口を右手で押さえて佳から顔を逸らした。
「……それにしても、あんたもとんだ災難だな。迅の世話係なんて…しかも陸にチクチク言われなきゃならないんだからな。」
「チクチク?陸はちょっと…アレだけどしっかりした人じゃん。」
「今はな。そのうちわかる。」
げんなりしたようにため息を吐く佳に、実は佳はとんでもなく苦労人なんじゃないかって思ってしまった瞬間でもあった。