スウィーツなキミ




両腕をがっちりホールドされたまま引きずられるように、しかも靴も履かせもらえずに我が家の玄関から引きずりだされた私は抵抗のしようもなく元気に手を振るお父さんを睨みつけるしかできなかった。



「頑張れよ〜!」


「………っ、お父さんのバカー!!」



虚しい叫びは憎らしいほどに晴れた青空の下で空気に溶けて消えて行った。



天国にいるだろうお母さん。

私はこれからどうなるんでしょうか…?








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