〖完〗子ども警察官の精華
「ごめんよ。
だめなやつらだな。
うちがいなきゃだめなのかい。」

 皆が慌てて整列をする。

 精華は、この時点で汗だくだくだ。


 いつものメニューをこなしていた。

 そして休憩に入った。


「ねぇ、ねぇ、今回はなっちゃん(珠喜)が被害者。」

「れのっち派の人間がやられてね。」

「きゃ~~。次はうちらじゃん。」

「心配しすぎだろ。」

 どうも、鈴乃派の人間同士の会話だ。


――宇多田先輩も、夏見先輩も、高峯先輩派?――

 その時、ラケットが落ちる音がした。


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