〖完〗子ども警察官の精華

弐 再び解を求めて

 聞きたいことを聞き取った今。

 全てが動き出した。


 精華の頭の中で、今まで起こった九件の事件を思い出す。

 ある共通点で分けられるか、考えている。


――う~~ん・・・。共通点・・・。――

 自然と、梅干を食べたような顔になっていた。

 一つ思い浮かべては、消えて、頭が痛くなる。

 こういうときに限って、アイディアがたくさん出ない。

 だから、何回も同じことを思いつく。

 自分で突っ込んで・・・


 一つだけ思い浮かんだ。


――火種。――

 1・2・3・・・と書いたカードを動かす。

 ちなみに、1例目、2例目、3例目・・・を表している。


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