〖完〗子ども警察官の精華
 気付いたら、テーブルにカードを置いたまま寝ていた。

 
――夢、ホシが分かったのは。だけど、現実?――

 完全に頭がぼけている。

 ふと時計を見れば、深夜二時を指していた。

 とりあえず、自分の部屋に戻って寝ようとした。

 とりあえず、忘れようとした。

 でも、できない。

 夢の内容を思い出す。


――現実だ。――

 御船一家を起こさないように、慎重に歩いた。

 精華のかばんから、事件ノートを引っ張る。

 また慎重に歩いた。



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