〖完〗子ども警察官の精華
精華の緊張は、急激に高ぶる。
――もう耐えられん。――
と思いながらも、なぜか耐えていた。
それを何回も何回も繰り返して・・・
駐車場に車を止める。
一瞬足が止まったが、何とか降りる。
職員、刑事専用の入り口から入る。
だんだんだんだん、歩くスピードが落ちる。
だんだんだんだん、主人との距離が遠くなる。
無常なことに、主人はまったく気付いていない。
――主人。待ってください。――
そう願っても、遠のくばかりだ。
――もう耐えられん。――
と思いながらも、なぜか耐えていた。
それを何回も何回も繰り返して・・・
駐車場に車を止める。
一瞬足が止まったが、何とか降りる。
職員、刑事専用の入り口から入る。
だんだんだんだん、歩くスピードが落ちる。
だんだんだんだん、主人との距離が遠くなる。
無常なことに、主人はまったく気付いていない。
――主人。待ってください。――
そう願っても、遠のくばかりだ。