〖完〗子ども警察官の精華
「ごほん。それでは、事件の報告をします。
第一線で捜査していた、棚岡さんから発表してもらいましょう。」

 精華は他の人には分からないように、深呼吸した。

「普通に発表すると、怖くて途中で止まるかもしれません。」

 どよめきが聞こえた。

 精華は話を続ける。

「なので、瓦版風に話したいと思います。」

 いったい何なんだ?

 またどよめきが聞こえた。

 精華は小学校の修学旅行で買った、扇子を取り出した。

 
 パンパン~♪

「さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
七中を騒がせた、あの火災事件のホシがついに分かった。
詳しくはわらわの話を聞けばよく分かる。」

 こんなのどうだっていいでしょう?

 
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