〖完〗子ども警察官の精華
壱 賭け
翌日、部活が休みだった。
精華は花束を持って、理子が入院する病院へ。
精華には緊張が走る。
――子ども警察官であることを、ばれないようにしないと。――
確かに、圭輔の言うとおりであった。
でも精華は、鈴乃の指示であることを確かめたかった。
理由は、理子だけを逮捕しても、鈴乃が好き放題暴れまわるからだ。
これじゃあ、高峯派の思う壺。
それだけは防ぎたかった。
何か月、緊張した日が続いたのだろうか。
なんとかなっているのが不思議だ。
精華は花束を持って、理子が入院する病院へ。
精華には緊張が走る。
――子ども警察官であることを、ばれないようにしないと。――
確かに、圭輔の言うとおりであった。
でも精華は、鈴乃の指示であることを確かめたかった。
理由は、理子だけを逮捕しても、鈴乃が好き放題暴れまわるからだ。
これじゃあ、高峯派の思う壺。
それだけは防ぎたかった。
何か月、緊張した日が続いたのだろうか。
なんとかなっているのが不思議だ。