〖完〗子ども警察官の精華
第一章 入学
 そして、桜散りだした四月。


 精華の入学式の日だ。

 御船夫婦と、聖名子も一緒だ。

「精華。一つ言う。たとえ仲良くなっても、油断するな。
 その子がホシかもしれないからね。」

「はい。」

 精華は、また緊張した顔をしていた。


 昇降口のところで、クラスの名簿を受け取った。

 精華は五組で、出席番号十八番。

 ちなみに、一年は全部で六クラス。

 全部で一八七人だ。


――近くの七畝小学校から来る生徒が多いけど・・・

  事件解決のためには、ほぼ全員の名前と顔を覚えなくてはならない??――


 そんなことを思いながら、校舎の四階に上った。

 でも、四階まで上るのは、ちょっとしんどかったみたいだ。


 
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