〖完〗子ども警察官の精華
「棚岡。」

 またかよっと思いながら、振り返った。

 圭輔が小さい声で話す。

「手錠さ、一つ持ってるよね。」

「うん。」

「札は三つか。分かった、それだけでいいから。」

 圭輔は安堵したか、ちょっとご機嫌だ。


――あいつは、何をやりやいの?――

 精華は、圭輔とどう付き合えばいいのか、まだ分からない。

 戸惑いながら、自分の席に戻った。





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