〖完〗子ども警察官の精華
チャイムが鳴り、みんなが席に着いた。
精華は、蓮太のほうをちらりと見た。
早ければ今日、逮捕されることをまだ知らない顔。
精華が見ているのに気付いてない。
少し安心したが、ふと、連太を怨みたくなる。
――お前が事件を起こさなければ、普通の中学生やった。――
他のホシにも言いたいことだが。
怨んでいる顔を隠し、通常モードに戻る。
朝学活中はうるさい。
だけど、精華は気に留められる場合じゃない。
放課後が待ち遠しいような、来てほしくないような・・・
複雑な気分だった。
逮捕で、ホシの未来を奪う。
精華は、蓮太のほうをちらりと見た。
早ければ今日、逮捕されることをまだ知らない顔。
精華が見ているのに気付いてない。
少し安心したが、ふと、連太を怨みたくなる。
――お前が事件を起こさなければ、普通の中学生やった。――
他のホシにも言いたいことだが。
怨んでいる顔を隠し、通常モードに戻る。
朝学活中はうるさい。
だけど、精華は気に留められる場合じゃない。
放課後が待ち遠しいような、来てほしくないような・・・
複雑な気分だった。
逮捕で、ホシの未来を奪う。