〖完〗子ども警察官の精華
 ついに、放課後がきた。

「棚岡。本当に大丈夫か。」

「うん。」

「本気で。」

 圭輔がそこまで心配してくれるのは、ありがたかった。

「もちろん。」

 それを言った瞬間、兜の尾が締まる感じがした。

 そのまま、圭輔と別れた。


 適当に廊下をぶらぶら歩いていた。

「棚岡。」

 蓮太が来た。


――掛川、今や。――



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