〖完〗子ども警察官の精華
「棚岡。好きだから。

絶対離さないから。」

 蓮太が精華を抱こうとする。


 音が聞こえない

 何も見えない

 頭が真っ白

 もう何やっているのか、分からない。

 意識の中で動いていた。


 蓮太の脇をすり抜けた。

 そして、一度振り返り、蓮太の両手首をつかんだ。

 蓮太は一連の動きが分かってない。



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