〖完〗子ども警察官の精華
 煙は瞬く間に、教室に広がった。

 その教室では、相当燃やしたのか、気分が悪くなる人が数名出たそうだ。

 そして、二年生のフロアに広がった。


 当時一・二年生の先生が、臭いで気が付いた。

 
 それで、二年生のフロアの窓を全部開けて、何とかなった。


 が、この事件をきっかけに、火を使った事件が多発。


 時には、授業を全部打ち切りにして全校集会を行った。

 でも、効果がない。

 ついには、校舎の一角が黒焦げになるほどだ。


 だが、犯人は未だに分からない。

 
――このままでは、学校全部が燃える可能性あり。――


 と判断した学校は、近くの警察署、神奈川県警を通じて、子ども警察官の派遣を要請した。

 
  
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