〖完〗子ども警察官の精華
 そして、精華はいすに座った。

 まだ、6組が着席していないから、待たなくてはならない。


――ぶっつけ本番だからな・・・。

  何やるのか、わからないからね・・・。――


 そんなことを思っているうちに・・・


「全員起立。」

 太く、鋭い声が聞こえた。

 あとで分かったのだが、教務主任の声で、皆一斉に立ち上がる。


「これから、第75回七畝中学校入学式を始める。」

 
 それから、順調に流れていった。

 でも、退屈だから精華は、うとうとしそうになった。

 その時だった。




< 22 / 209 >

この作品をシェア

pagetop