〖完〗子ども警察官の精華
「それと、ばれたときは必ず言ってよ。
こっちで何とか対処するから。」

「はい。」

 先生の前では真面目なフリをしているけど、
本当は、主人からも同じようなことを言われている。

 だから、分かっていることを何度も繰り返されている。

 半分むかついていた。


 最近、精華は何か言われると、反抗したくなってきた。

 ちょっと遅い、第二次反抗期が来た。


 今の世の中では珍しく、素直な子だった。

 でも最近、なんか、反抗したくなってくる精華の姿が。


 言いたいことをばぁっといえば、すっきりするけど、
その後嫌な感じがする。


 おまけに、この仕事をするのは嫌になり始めていた。

 もっと、青春らしく生きたい気がして・・・



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