〖完〗子ども警察官の精華
 翌日も、翌々日もそんな感じだった。


 でも、名前は少し覚えても、肝心の人柄が見えてこない。

 それでも、精華は人柄を見つけようと放置する。

 精華にとっては、一応安心できるから夢の日々だ。

 それと、『事件解決する』というプレッシャーから開放されるから夢の日々。

 実際に、事件なんて入学式以来起こってない。


 今は『友達』と呼べる子はいなくても、別にいいわけだ。

 今の時代、名門私立校だって荒れているし。

 だから、自分のメンツを保つために、やっていることだ。


 いい子とは仲良くしたい。

 不良とはかかわっていないで、自分と気が合う子であればいい。

 
 精華の中は、こんな気持ちだが、果たして大丈夫??


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